「簡易インストールマニュアル」の版間の差分

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[[Category:Asterisk]]
[[Category:Asterisk]]
[[Category:voip]]
[[Category:Zaptel]]
[[Category:voIP]]
<b>新規インストールを行う場合には、Asterisk 1.8系または11系を推奨します。</b><br>
→ [[Asterisk 1.8]]<br>
→ [[Asterisk 11]]<br>
<br>
==ナビゲーション==
ここではAsteriskのソースからのインストールを説明しています。なおディストリビューションはCentOS(RH系)を例に取っていますので、他のLinuxを使用する場合には適切に読み替えてください。<br>
<br>
『やりたい事』は概ね以下のように分けられるでしょう。<br>
<br>
*コンパイルとかしたくない!という人
:[[Asterisk Now]]へ あるいは 他の派生ディストリビューションを入れる
:ただし日本語対応とかは面倒です
*これからAsteriskを入れようという人
:DAHDI + Asterisk 1.4系をインストールしましょう
*最新の機能を使いたいという人
:DAHDI + Asterisk 1.6系をインストールしましょう
*すでにAsteriskを稼動させている人
:説明しなくてもわかるでしょ?:)
*Zaptel/DAHDIをインストールしなくてもよいケース
:アナログ/デジタルハードウェア(TDM400Pなど)を使用していない
:音声会議(MeetMe)を使わない
:IAXトランキングを使わない
::これらに該当する場合にはZaptel/DAHDIをインストールする必要はありません
::つまりZaptel/DAHDIをインストールしないと、これらの機能は使えません
::音声会議は"人気がある"ので、Zaptel/DAHDIをインストールする人は多いです
===OS依存情報===
OS/ディストリビューションについての情報は以下を参照してください。<br>
*[[Asteriskインストールメモ]]
 
==Asterisk 1.0系==
1.0系はもはやサポートされません。<br>
Asterisk 1.0系のインストール方法は[[たかはし]]の書籍等を参照してください。
<br>
 
==Asterisk 1.2系==
==Asterisk 1.2系==
===ソースの入手===
1.2系はセキュリティFIXのみで、もはやサポートされません。<br>
 書籍では(当時の推奨に則り)CVSで入手していますが、現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。Zaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
→[[Asterisk 1.2 インストール]]


zaptel、Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
==Asterisk 1.4系==
'''なお、今後のAsterisk 1.6への移行をスムーズに行うためには、ZaptelではなくDAHDIを使用するようにしてください。'''→[[DAHDIインストール]]
===前提となるパッケージ類===
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)


  http://ftp.digium.com/pub/zaptel/releases/
CentOS 4.4 Server CDの場合、以下の手順でインストール可能でした。
  http://ftp.digium.com/pub/asterisk/releases/
  CentOS 4.4 Server CDから標準でインストールする
Telnet(telnet-server)などサーバ操作に必要なものをセットアップしておく
Firewall(iptables)の調整などもお忘れなく
パッケージを追加
yum install gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途
インストールの必要はなし。
システムを最新の状態にアップデート
  yum update
カーネルが最新版になるのでリブートしておく


以上でインストール環境は整ったはずです。
===ソースの入手について===
Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。
===DAHDIまたはZaptelのインストール===
DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。<br>
これらは'''どちらか'''だけをインストールします。両方インストールすることはできません。<br>
*DAHDIの場合
:→[[DAHDIインストール]]
*Zaptelの場合
:→[[Zaptelインストール]]
===Asteriskソースの取得===
DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。
http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-linux/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-tools/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。


  # cd /usr/src
  # cd /usr/src
  # wget http://ftp.digium.com/pub/zaptel/releases/zaptel-1.2.16.tar.gz
  # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.4.1.tar.gz
# wget http://ftp.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.2.17.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
  # tar zxvf zaptel-1.2.16.tar.gz
  # tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz
# tar zxvf asterisk-1.2.17.tar.gz
===Asteriskのコンパイルとインストール===
 
Asteriskもconfigureしてからmakeします。
===Zaptelのコンパイルとインストール===
  # ./configure
Zaptelをコンパイルするにはカーネルソースが必要です。インストールしていない場合には予め入れておいてください。
コンパイル作業は簡単です。
 
  # cd zaptel-1.2.16
  # make
  # make
  # make install
  # make install
# make samples
  # make config
  # make config
Zaptelを起動するにはRedHat(rpm)系では
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
# /etc/init.d/zaptel start
 
で行います。Digiumのカード類を使用していない場合、最低限必要なモジュールはzaptel本体とztdummyです。lsmodで確認してみてください。なおcrc_ccittはzaptelが使用します。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
# lsmod |grep zaptel
 
zaptel                210052  13 ztdummy
===日本語パッチの適用===
crc_ccitt              2113  1 zaptel
[[Asterisk パッチ]]のページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。<br>
# lsmod|grep ztdummy
なお、パッチを適用するのは、パッチを行わない状態でコンパイルが正常に終了することを確認してからにしてください。安全のためです。パッチを適用した後は再度、make、make installを行います。<br>
  ztdummy                3924  0
 
  zaptel                210052  13 ztdummy
===日本語音声ファイルのインストール===
===Asteriskのコンパイルとインストール===
Asterisk 1.4系列用
Asteriskをコンパイルするのも同様に行いますが日本語対応させたい場合には当Wikiにあるパッチを適用する必要があります。
 
:https://voip-info.jp/downloads/asterisk/sounds/1_4/asterisk-sound-jp_14_beta.tar.gz
 
新ファイルレイアウト対応ですが、音声の中身そのものが変更になっているかどうかは未検証です。/var/lib/asterisk/soundsの下に展開すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
 
なお1.4では/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用してください。
 
  [options]
  languageprefix=yes
<br>


まずは展開し、そのディレクトリに移動して作業を行います。
===サンプル設定ファイル===
  # tar zxvf asterisk-1.2.17.tar.gz
Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合には[[Asterisk サンプル設定ファイル]]を利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。<br>
  # cd asterisk-1.2.17
make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。
保留音(MoH)を鳴らすのにmpg123が必要になるのでAsteriskのMakeからこれをインストールします。
  # cd /etc
# make mpg123
# mv asterisk asterisk.bak
日本語パッチを適用する場合には当サイトのftpサーバからパッチキットを入手し、適用しておく必要があります。
# mkdir asterisk
# cd asterisk
# wget https://voip-info.jp/downloads/asterisk/conf/conf-sample-1.4_01.tar.gz
  # tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz
使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。


パッチを展開したならばシェルスクリプトを実行し、パッチを当てます。
==Asterisk 1.6系==
  # ./jp-patch.sh
Asterisk 1.6ではZaptelは廃止されました。まず最初にDAHDIをインストールしてください→[[DAHDIインストール]]<br>
このパッチにはTDM400P用のナンバーディスプレイパッチを含む日本国内対応パッチが一式含まれています。ひかり電話でRT-200NEを使いたい場合にはRT-200NEパッチも同時に適用してください。
===前提となるパッケージ類===
パッチを適用したならばmakeします。makeは単純に実行するだけです。
GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)<br>
CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。<br>
パッケージを追加<br>
yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。<br>
システムを最新の状態にアップデート
yum update
カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。<br>
以上でインストール環境は整ったはずです。<br>
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。
===ソースの入手===
Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。
# cd /usr/src
  # wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz
入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。
# tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz
# cd asterisk-1.6.0.5
===Asteriskのコンパイルとインストール===
基本的にconfigureしてmakeするだけです。
# ./configure
  # make
  # make
makeが完了したらインストールを行い、Asteriskに含まれるサンプル・ファイル類もインストールします。
  # make install
  # make install
  # make samples
  # make samples
====備考====
# make config
*[http://www.aconus.com/~oyaji/centos/asterisk_centos4.2.htm CentOS4.3でのmakeエラー]
これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。<br>
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。
 
===日本語パッチの適用===
[[Asterisk パッチ]]のページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。<br>
なお、パッチを適用するのは、パッチを行わない状態でコンパイルが正常に終了することを確認してからにしてください。安全のためです。パッチを適用した後は再度、make、make installを行います。<br>


===日本語音声ファイルのインストール===
===日本語音声ファイルのインストール===
Asteriskの標準配布物には音声ファイルは英語しか含まれていません。日本語で喋らせるためには日本語音声ファイルを入手し展開してください。音声ファイルは/var/lib/asterisk/soundsディレクトリへ展開します。
Asterisk 1.6系列用βテスト中<br>
:https://voip-info.jp/downloads/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz
 
'''Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。'''<br>
このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。<br>
すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。
このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。
[options]
languageprefix=yes
各チャネル(SIP,IAX等)でチャネル言語を設定するには以下のように記述してください。
language=ja


例えば/usr/src/にtar.gzファイルを入手し、展開するには以下のように行います。
===サンプル設定ファイル===
  # cd /usr/src
Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合には[[Asterisk サンプル設定ファイル]]を利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。
  # wget ftp://ftp.voip-info.jp/asterisk/sounds/1_2/asterisk-sound-jp-060317.tar.gz
make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。
  # tar zxvf /usr/src/asterisk-sound-jp-060317.tar.gz
# cd /etc
日本語音声はjp/というサブディレクトリおよびdigits/jpのサブディレクトリ下に置かれます。
# mv asterisk asterisk.bak
# mkdir asterisk
  # cd asterisk
  # wget https://voip-info.jp/downloads/asterisk/conf/conf-sample-1.6_01.tar.gz
  # tar zxvf conf-sample-1.6_01.tar.gz
使い方は[[Asterisk サンプル設定ファイル]]のページを見てください。
 
==全般的な注意==
Asterisk他のコンポーネントのバージョン関係に注意してください。Asterisk 1.2系にはZaptel 1.2系を、Asterisk 1.4系にはDAHDI 2.1系またはZaptel 1.4系を使用します。Add-onパッケージも同様です。<br>
Asterisk 1.6系ではZaptelは使用できません。DAHDI 2.1系を使用します。<br>
 
 
==次のステップ==
[[Asteriskの起動と終了]]

2017年11月24日 (金) 14:38時点における最新版

新規インストールを行う場合には、Asterisk 1.8系または11系を推奨します。
Asterisk 1.8
Asterisk 11

ナビゲーション

ここではAsteriskのソースからのインストールを説明しています。なおディストリビューションはCentOS(RH系)を例に取っていますので、他のLinuxを使用する場合には適切に読み替えてください。

『やりたい事』は概ね以下のように分けられるでしょう。

  • コンパイルとかしたくない!という人
Asterisk Nowへ あるいは 他の派生ディストリビューションを入れる
ただし日本語対応とかは面倒です
  • これからAsteriskを入れようという人
DAHDI + Asterisk 1.4系をインストールしましょう
  • 最新の機能を使いたいという人
DAHDI + Asterisk 1.6系をインストールしましょう
  • すでにAsteriskを稼動させている人
説明しなくてもわかるでしょ?:)
  • Zaptel/DAHDIをインストールしなくてもよいケース
アナログ/デジタルハードウェア(TDM400Pなど)を使用していない
音声会議(MeetMe)を使わない
IAXトランキングを使わない
これらに該当する場合にはZaptel/DAHDIをインストールする必要はありません
つまりZaptel/DAHDIをインストールしないと、これらの機能は使えません
音声会議は"人気がある"ので、Zaptel/DAHDIをインストールする人は多いです

OS依存情報

OS/ディストリビューションについての情報は以下を参照してください。

Asterisk 1.0系

1.0系はもはやサポートされません。
Asterisk 1.0系のインストール方法はたかはしの書籍等を参照してください。

Asterisk 1.2系

1.2系はセキュリティFIXのみで、もはやサポートされません。
Asterisk 1.2 インストール

Asterisk 1.4系

なお、今後のAsterisk 1.6への移行をスムーズに行うためには、ZaptelではなくDAHDIを使用するようにしてください。DAHDIインストール

前提となるパッケージ類

GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)

CentOS 4.4 Server CDの場合、以下の手順でインストール可能でした。

CentOS 4.4 Server CDから標準でインストールする
Telnet(telnet-server)などサーバ操作に必要なものをセットアップしておく
Firewall(iptables)の調整などもお忘れなく

パッケージを追加

yum install gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel
openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途
インストールの必要はなし。

システムを最新の状態にアップデート

yum update

カーネルが最新版になるのでリブートしておく

以上でインストール環境は整ったはずです。

ソースの入手について

Asteriskの現在の安定バージョンを使うにはftp/httpダウンロードでtar.gzファイルを落としてくるのが良いでしょう。DAHDIまたはZaptelも必要になりますので一緒に入手します。バージョン番号等は適切に読み替えてください。

DAHDIまたはZaptelのインストール

DAHDIまたはZaptelをインストールします。今後はZaptelは使用できなくなりますので、DAHDIを使うようにしてください。
これらはどちらかだけをインストールします。両方インストールすることはできません。

  • DAHDIの場合
DAHDIインストール
  • Zaptelの場合
Zaptelインストール

Asteriskソースの取得

DAHDI,zaptel,Asteriskそれぞれのtar+gzファイルは以下にあります。

http://downloads.digium.com/pub/zaptel/releases/
http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-linux/
http://downloads.digium.com/pub/telephony/dahdi-tools/

展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。

# cd /usr/src
# wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.4.1.tar.gz

入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。

# tar zxvf asterisk-1.4.1.tar.gz

Asteriskのコンパイルとインストール

Asteriskもconfigureしてからmakeします。

# ./configure
# make
# make install
# make samples
# make config

これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。

なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。

日本語パッチの適用

Asterisk パッチのページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。
なお、パッチを適用するのは、パッチを行わない状態でコンパイルが正常に終了することを確認してからにしてください。安全のためです。パッチを適用した後は再度、make、make installを行います。

日本語音声ファイルのインストール

Asterisk 1.4系列用

https://voip-info.jp/downloads/asterisk/sounds/1_4/asterisk-sound-jp_14_beta.tar.gz

新ファイルレイアウト対応ですが、音声の中身そのものが変更になっているかどうかは未検証です。/var/lib/asterisk/soundsの下に展開すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。

なお1.4では/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用してください。

[options]
languageprefix=yes


サンプル設定ファイル

Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合にはAsterisk サンプル設定ファイルを利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。
make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。

# cd /etc
# mv asterisk asterisk.bak
# mkdir asterisk
# cd asterisk
# wget https://voip-info.jp/downloads/asterisk/conf/conf-sample-1.4_01.tar.gz
# tar zxvf conf-sample-1.4_01.tar.gz

使い方はAsterisk サンプル設定ファイルのページを見てください。

Asterisk 1.6系

Asterisk 1.6ではZaptelは廃止されました。まず最初にDAHDIをインストールしてください→DAHDIインストール

前提となるパッケージ類

GCC、G++(GNU-C++)、OpenSSL、Ncurses、bison、カーネルソース(zaptel)
CentOS 5.2 サーバインストールの場合、以下のパッケージ追加でコンパイル可能でした。
パッケージを追加

yum install gcc gcc-c++ kernel-devel ncurses-devel openssl-devel

openssl-develをインストールするとkrb5-devel,zlib-develも一緒に付いて来るので別途インストールの必要はありません。
システムを最新の状態にアップデート

yum update

カーネルが更新された場合にはリブートしておきます。
以上でインストール環境は整ったはずです。
事前にDAHDIをインストールするために環境を整えた場合にはgcc-c++とopenssl-develの追加だけでコンパイル可能になるはずです。

ソースの入手

Asterisk 1.6のソースは以下からダウンロードできます。

http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/

展開するディレクトリはどこでもかまいませんが、ここでは/usr/src/とします。

# cd /usr/src
# wget http://downloads.digium.com/pub/asterisk/releases/asterisk-1.6.0.5.tar.gz

入手したら展開しておきます。以降それぞれの作業は、それぞれの展開したサブディレクトリで行います。

# tar zxvf asterisk-1.6.0.5.tar.gz
# cd asterisk-1.6.0.5

Asteriskのコンパイルとインストール

基本的にconfigureしてmakeするだけです。

# ./configure
# make
# make install
# make samples
# make config

これで新規インストールは完了します。最後の make config で起動時に自動起動するようになります。
なおAsteriskでもmake menuselectがサポートされておりコンパイルするモジュールを選択したり組み込むモジュールを選択することができるようになっています。

日本語パッチの適用

Asterisk パッチのページを参照して、汎用パッチを適用してください。当サイトで提供している日本語音声ファイルに対応します。
なお、パッチを適用するのは、パッチを行わない状態でコンパイルが正常に終了することを確認してからにしてください。安全のためです。パッチを適用した後は再度、make、make installを行います。

日本語音声ファイルのインストール

Asterisk 1.6系列用βテスト中

https://voip-info.jp/downloads/asterisk/sounds/1_6/asterisk-sound-jp_16_pre.tar.gz

Asterisk 1.6から日本語の言語コードを変更しました。language=jaが日本語です。
このファイルを/var/lib/asterisk/soundsの下に展開します。ja/ 以下が日本語音声ファイルです。
すればjp/で全ての日本語音声が展開されます。 このレイアウトを使用するには/etc/asterisk/asterisk.confに以下のように[options]セクションにlanguageprefix=yesを追加して使用します。

[options]
languageprefix=yes

各チャネル(SIP,IAX等)でチャネル言語を設定するには以下のように記述してください。

language=ja

サンプル設定ファイル

Asteriskに標準添付されている設定ファイルは複雑なため、わかりにくくなっています。シンプルな設定ファイルを見てみたいという場合にはAsterisk サンプル設定ファイルを利用してください。簡単にシステムを立ち上げることができます。 make samplesを行った後に、次のようにしてサンプル設定ファイルを展開します。

# cd /etc
# mv asterisk asterisk.bak
# mkdir asterisk
# cd asterisk
# wget https://voip-info.jp/downloads/asterisk/conf/conf-sample-1.6_01.tar.gz
# tar zxvf conf-sample-1.6_01.tar.gz

使い方はAsterisk サンプル設定ファイルのページを見てください。

全般的な注意

Asterisk他のコンポーネントのバージョン関係に注意してください。Asterisk 1.2系にはZaptel 1.2系を、Asterisk 1.4系にはDAHDI 2.1系またはZaptel 1.4系を使用します。Add-onパッケージも同様です。
Asterisk 1.6系ではZaptelは使用できません。DAHDI 2.1系を使用します。


次のステップ

Asteriskの起動と終了