「Asterisk pjsip trunk @niftyフォン-C」の版間の差分

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[[カテゴリ:Pjsip]]
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== @niftyフォン-Cとは ==
== [http://ipphone.nifty.com/niftyphone/c @niftyフォン-C]とは ==


インターネットサービスプロバイダ「@nifty」の提供するIP電話サービスで、050番のIP電話の1つです。<BR>
インターネットサービスプロバイダ「@nifty」の提供するIP電話サービスで、050番のIP電話の1つです。<BR>
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=== メリット ===
=== メリット ===
* @niftyの接続サービスを利用していれば'''基本料金0円'''で維持費がユニバーサルサービス料のみ。
* @niftyの接続サービスを利用していれば(@niftyをプロバイダとして利用しているだけでもOK)'''基本料金0円'''で維持費がユニバーサルサービス料のみ。
* 同じくNTTコミュニケーションズの基盤を利用する、050plus等のIP電話への通話料が無料。
* 同じくNTTコミュニケーションズの基盤を利用する、050plus等のIP電話への通話料が無料。
* Asteriskに収容可能('''重要'''、ただし非公式)。
* Asteriskに収容可能('''重要'''、ただし非公式)。
* 2025年8月現在でも(@niftyの接続サービスを利用していれば)新規申し込み可能。
* 携帯電話から発信するよりは、通話料は安い。


=== デメリット ===
=== デメリット ===
* 2020年の今日としては、公式サイトのデザインが明らかに古くFlashを使用したページなどがある。
* 050IP電話の需要は減少傾向らしくサービスの継続性に疑問がある。
* 050IP電話の需要は減少傾向らしくサービスの継続性に疑問がある。
* @niftyの接続サービスにロックインされ、他の事業者に番号を持ち運べない。
* @niftyの接続サービスにロックインされ、他の事業者に番号を持ち運べない。
* 110, 119等1XY 特番、0120, 0570等0AB0 特番には発信できない。
* 110, 119等1XY 特番、0120, 0570等0AB0 特番には発信できない。
* 2024年よりNTTの固定電話の発信も全国一律料金となり、050IP電話も通話料金が安いとは今や言えなくなっている。
== Asterisk 22 ==
Asterisk 16から設定を変更せずとも発着信可能(2025年8月)


== Asterisk 16 ==
== Asterisk 16 ==
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; abcdefghiはVoIPユーザパスワード
; abcdefghiはVoIPユーザパスワード
; v???NN.nifty.comはVoIPサーバ名(SIPサーバアドレス、REGISTERサーバアドレス)
; v???NN.nifty.comはVoIPサーバ名(SIPサーバアドレス、REGISTERサーバアドレス)
nifty.comはSIP-URL(SIPドメイン名)
; nifty.comはSIP-URL(SIPドメイン名)


[atniftyphone]
[atniftyphone]
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same  => n,Congestion
same  => n,Congestion
same  => n,Hangup</nowiki>
same  => n,Hangup</nowiki>
=== 確認 ===
[[Asterisk CLI]]で<code>pjsip registrations show</code>を実行し、次のようにRegisteredと表示されればOK
<nowiki><Registration/ServerURI..............................>  <Auth....................>  <Status.......>
==========================================================================================
atniftyphone/sip:v???NN.nifty.com                      atniftyphone                Registered        (exp. 1740s)
Objects found: 1</nowiki>
(上記はAsterisk 22の表示です)<br/>
''Unregistered''の場合はしばらく待つ。''Rejected''の場合は、設定間違いまたは、下記注意点を参照。


=== 注意点 ===
=== 注意点 ===
@niftyフォン-CはPPPoE接続経由でのアクセスが必須?のようであり、IPv4 over IPv6技術を利用したv6プラスやOCNバーチャルコネクト経由では使用できませんので、PPPoE接続を併用するなどの工夫が必要となります。
@niftyフォン-Cはqualifyには非対応のようで、qualify_frequency、authenticate_qualifyを設定するとうまくいきませんのでご注意ください。
@niftyフォン-Cはqualifyには非対応のようで、qualify_frequency、authenticate_qualifyを設定するとうまくいきませんのでご注意ください。


[https://qa.nifty.com/cs/catalog/faq_nqa/qid_11216/1.htm?category1=100004&category3=300070&category2=200013 @niftyフォン-C よくある質問「@niftyフォンが正しく設定されているか確認する方法はありますか。」]では、<BR>
また、@niftyフォン-Cのサーバーには、過剰なREGISTERを拒否する仕組みがあるようで、Asteriskの再起動を繰り返すなどしてREGISTERが繰り返されると、REGISTERを拒否されることがあるようです(上記確認で''Rejected''と表示される)。
「@niftyフォン利用確認用の試験番号」なるものが記載されており、「発信テストにご利用いただき、@niftyフォン特有の発信音がするか、ご確認ください。」とあるが、<BR>
上記の設定のAsterisk16から発信してみたところ「おかけになった電話番号は、通信できない状態にあり、かかりません。」というガイダンスが繰り返し流れる。特有の発信音とはどのような音なのであろうか。

2025年9月4日 (木) 12:40時点における最新版

@niftyフォン-Cとは

インターネットサービスプロバイダ「@nifty」の提供するIP電話サービスで、050番のIP電話の1つです。
NTTコミュニケーションズの基盤を利用しています(@niftyフォン-Cの利用規約 第1条 第1項)。

特徴

メリット

  • @niftyの接続サービスを利用していれば(@niftyをプロバイダとして利用しているだけでもOK)基本料金0円で維持費がユニバーサルサービス料のみ。
  • 同じくNTTコミュニケーションズの基盤を利用する、050plus等のIP電話への通話料が無料。
  • Asteriskに収容可能(重要、ただし非公式)。
  • 2025年8月現在でも(@niftyの接続サービスを利用していれば)新規申し込み可能。
  • 携帯電話から発信するよりは、通話料は安い。

デメリット

  • 050IP電話の需要は減少傾向らしくサービスの継続性に疑問がある。
  • @niftyの接続サービスにロックインされ、他の事業者に番号を持ち運べない。
  • 110, 119等1XY 特番、0120, 0570等0AB0 特番には発信できない。
  • 2024年よりNTTの固定電話の発信も全国一律料金となり、050IP電話も通話料金が安いとは今や言えなくなっている。

Asterisk 22

Asterisk 16から設定を変更せずとも発着信可能(2025年8月)

Asterisk 16

以下の設定で発着信可能(2020年8月)

pjsip.conf

; 050NNNNNNNN は@niftyフォン-Cの050電話番号
; ABCDEFGHIはVoIPユーザ ID
; abcdefghiはVoIPユーザパスワード
; v???NN.nifty.comはVoIPサーバ名(SIPサーバアドレス、REGISTERサーバアドレス)
; nifty.comはSIP-URL(SIPドメイン名)

[atniftyphone]
type=aor
contact=sip:ABCDEFGHI@v???NN.nifty.com

[atniftyphone]
type=identify
endpoint=atniftyphone
match=v???NN.nifty.com

[atniftyphone]
type=auth
auth_type=userpass
username=ABCDEFGHI
password=abcdefghi

[atniftyphone]
type=registration
transport=transport-udp
outbound_auth=atniftyphone
contact_user=050NNNNNNNN
server_uri=sip:v???NN.nifty.com
client_uri=sip:050NNNNNNNN@nifty.com
retry_interval=60

[atniftyphone]
type=endpoint
transport=transport-udp
context=from-atniftyphone
disallow=all
allow=ulaw
dtmf_mode=inband
direct_media=no
send_pai=yes
inband_progress=no
outbound_auth=atniftyphone
from_user=050NNNNNNNN
from_domain=nifty.com
aors=atniftyphone
language=ja ; お好みで

extensions.conf

一例です。

; 発信
[default]
exten => _0.,1,Dial(PJSIP/${EXTEN}@atniftyphone)
same  =>     n,Congestion
same  =>     n,Hangup

; 着信
[globals]
ATNIFTYPHONENUMBER=050NNNNNNNN

[from-atniftyphone]
exten => ${ATNIFTYPHONENUMBER},1,Dial(.....) ; 着信先を設定する
same  => n,Congestion
same  => n,Hangup

確認

Asterisk CLIpjsip registrations showを実行し、次のようにRegisteredと表示されればOK

<Registration/ServerURI..............................>  <Auth....................>  <Status.......>
==========================================================================================

 atniftyphone/sip:v???NN.nifty.com                       atniftyphone                Registered        (exp. 1740s)

Objects found: 1

(上記はAsterisk 22の表示です)
Unregisteredの場合はしばらく待つ。Rejectedの場合は、設定間違いまたは、下記注意点を参照。

注意点

@niftyフォン-CはPPPoE接続経由でのアクセスが必須?のようであり、IPv4 over IPv6技術を利用したv6プラスやOCNバーチャルコネクト経由では使用できませんので、PPPoE接続を併用するなどの工夫が必要となります。

@niftyフォン-Cはqualifyには非対応のようで、qualify_frequency、authenticate_qualifyを設定するとうまくいきませんのでご注意ください。

また、@niftyフォン-Cのサーバーには、過剰なREGISTERを拒否する仕組みがあるようで、Asteriskの再起動を繰り返すなどしてREGISTERが繰り返されると、REGISTERを拒否されることがあるようです(上記確認でRejectedと表示される)。