「ABS 外線接続」の版間の差分
ページの作成:「カテゴリ:ABS カテゴリ:Asterisk ABSではいくつかの回線(トランク)接続用テンプレートを用意していますが、用意されていない外線を収容する場合には以下の方法で行ってください。<br> ==トランク定義== pjsip_trunk_xxxx.confのように『別な』設定ファイルとして該当する外線用のトランク設定ファイルを作ってください。この際、着信contextとして、そ…」 |
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:発信設定からトランクプレフィクスで、トランク名とプレフィクスを指定します | :発信設定からトランクプレフィクスで、トランク名とプレフィクスを指定します | ||
実際のダイヤル時には Dial(PJSIP/[プレフィクス][番号]@my-itsp) のかたちでダイヤルが実行されます。もし、この形式で発信できないトランクの場合には extensions_outgoing.conf を修正して対応させる必要があります。 | 実際のダイヤル時には Dial(PJSIP/[プレフィクス][番号]@my-itsp) のかたちでダイヤルが実行されます。もし、この形式で発信できないトランクの場合には extensions_outgoing.conf を修正して対応させる必要があります。<br> | ||
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発信時にCIDを必要とする場合には、発信経路上の「どこか」で必ず設定しておいてください。一番安全なのは発信設定のプレフィクス発信時の個所です。CIDは内線にも設定できますが、発信経路上の「後ろ」の方が勝ちます。 |
2025年9月10日 (水) 12:19時点における最新版
ABSではいくつかの回線(トランク)接続用テンプレートを用意していますが、用意されていない外線を収容する場合には以下の方法で行ってください。
トランク定義
pjsip_trunk_xxxx.confのように『別な』設定ファイルとして該当する外線用のトランク設定ファイルを作ってください。この際、着信contextとして、その回線専用のcontextを用意してください。このcontextは着信の『前処理』として使います。
トランク設定ファイルを作ったらpjsip.confからincludeさせます。トランクが正しく認識され、例えばレジストがちゃんと行われているかを確認してください。
着信設定
専用contextは以下のようにします。ABSの着信処理は『番号ベース』なので、着信番号でジャンプさせます。もし、着信番号が通知されない場合には以下のようにハードコードします。
[incoming-myitsp] exten => s,1,NoOp(MyITSP外線着信) exten => s,n,Set(MYNUM=0312345678) <-ここで自分の番号(着信番号)を指定する exten => s,n,Goto(incoming,${MYNUM},1) <-ABS内部の着信contextにジャンプさせる
もし、着信番号でcontextジャンプしてくるITSP等の場合には以下のように一旦、受け取ってからジャンプさせます。
[incoming-myitsp] exten => _X.,1,NoOp(MyITSP外線着信) exten => _X.,n,Goto(incoming,${EXTEN},1) <-ABS内部の着信contextにジャンプさせる
ITSPによっては市外局番相当の部分を削った番号で着信させてくる(番号部分をユーザIDにしている)場合があります。その場合には市外局番相当部分を自分で付加してから着信させます。
[incoming-myitsp] exten => _X.,1,NoOp(MyITSP外線着信) exten => _X.,n,Goto(incoming,050${EXTEN},1) <-ABS内部の着信contextにジャンプさせる
ABSの着信は『番号ベース』と説明しましたが、市外局番を含む「フル桁」で扱います。単に番号を扱うだけなので、内部の他の設定を「市外局番を除く」にしてしまえば動作することはするのですが、内線の扱い等と混乱を避けるため、『市外局番付』で扱うようにしてください。
着信用contextはextensions_incoming.conf 内に書くのが良いでしょう。このファイルにはいくつかの着信用前処理が書いてありますので参考にしてください。
発信処理
発信時はトランクが正しく設定されていれば動作するはずですが、特殊な設定が必要な場合には以下の対応を行います。
- PPIが必要な場合
- PBX機能詳細設定からエリア管理のユーザ定義でドメインを設定します
- 発信時にトランクに対してプレフィクスが必要な場合
- 発信設定からトランクプレフィクスで、トランク名とプレフィクスを指定します
実際のダイヤル時には Dial(PJSIP/[プレフィクス][番号]@my-itsp) のかたちでダイヤルが実行されます。もし、この形式で発信できないトランクの場合には extensions_outgoing.conf を修正して対応させる必要があります。
発信時にCIDを必要とする場合には、発信経路上の「どこか」で必ず設定しておいてください。一番安全なのは発信設定のプレフィクス発信時の個所です。CIDは内線にも設定できますが、発信経路上の「後ろ」の方が勝ちます。